上越教育大学院の特徴は色々ありますが、年間のカリキュラムの配置にも特徴があります。まず、圧倒的大多数の国立大学における教職大学院は「14条適用」です。つまり、2年間ではなく、1年間は大学で学べますが、2年目は現場で通常通りの仕事をしながらです。が、新教育大学の3大学とごく少数の大学の場合は2年派遣を基本としています。そのため、じっくりと学べることが特徴です。

 ちなみに、地元の小学校は上越教育大学の現職派遣の方が入れ替わり入っている関係上、転校生になれていますし、転校生の占める割合が少なくありません。ということで、子どもも直ぐに馴れます。また、奥様にとって2年間はパラダイスになるはずです。だって、今まで子育てを一手に引き受けていた奥様が、旦那がいっしょになって子育てをしてくれるのです。また、世帯棟(世帯のための学生寮があり、安価に借りられます)には似たような奥様がいっぱいあります。その結果、今日は上の部屋で「パン教室」、明日は下の階で「パッチワーク教室」、明後日の夜は「奥様の飲み会」というふうになるのです。

 我がゼミの院生さんから実際に聞いた話です。2年間の修士が終わり、引っ越しの準備をしていたら、「ねえ、あんた。次に派遣してもらえるのはいつなの?」と奥様に聞かれて困ったと言っていました。あははは

 つまり、家族の事情にあわせて、多様な2年間の計画を立てられるということです。

 ね、なかなか考えられたカリキュラムでしょ?

 それ以外に、以下のようなメリットがあります。
○子どもが授かります。結婚以来、子どもが授からなかった人が、在学中に子どもが授かった例だったら山ほどあります。現場の忙しさで、体も余裕がなかったのでしょうね。
○望めば婚活も出来ます。私のゼミ生の中には、修士1年の時に婚活をしました。現場と違って、自分で時間管理を出来るので、いわゆるお見合いパーティーに参加して、1年目のおわりには婚約しました。そして、修士2年の最後には妊娠しました。もちろん、素晴らしい研究をして、その成果は複数の学会の学会誌として掲載されたほどです。

 今まで上越に派遣していない県であっても、申し出をすればOKという県は少なくありません。お誘いします