ある年の1月に以下のようなメールが来ました。

 

 「学習臨床コースから大学院の教育実践高度化専攻に異動されたということですが、大学院にいかない限り先生のもとで『学び合い』について研究を行うことは不可能ということですか?」

 

 このようなメールは大学院進学希望者から頂いていますので、そのように理解しました。しかし、文面にちょっと違和感を感じました。私が学習臨床コースから教育実践高度化専攻に学内異動したことでしたら、教育実践高度化専攻を受験すれば良いだけのことです。ところが文面では「大学院に行かない限り」とあります。

 そこで、「ちゃんと説明するために、あなたの状況をお教え下さい。」と返信しました。

 すると、「私は上越教育大学入学をめざしている高校3年生です。以前から学習方法臨床について興味があり、西川先生の本を拝見させていただきました。その時大きな感銘をうけ、ぜひ先生のもとで研究したいと考えていました。」と返信が来ました。

 なんと高校3年生で、私のゼミに入りたいと希望した「生徒」であることを知りました。大学教師を何年もやっていますが、このようなケースは初めてです。光栄なことだと思います。

 と、いうことで、ここでは上越教育大学の学生さん向けのみならず、「生徒」さんを意識しつつ書きました。

追伸 ここで紹介した人は研究室配属が決まる学部2年の冬に、西川研究室に所属することになりました。