大学院は大学学部以上に専門的になります。そのため現職の方は、「教育実践の中にドップリとつかり、学部で学んだことを忘れてしまった自分に、研究ができるのか?」という不安は多くの受験希望者にあります。さらに、「英語を全く忘れてしまったが、大学院入試に合格することができるのか?」という不安も同様です。しかし、学部で学んだものや英語を忘れてしまった教員はあなた1人ではありません。さらに、忘れる一方で、現場実践で学び取ったことも多いはずです。我々の研究室では、その現場実践で学んだものを試験で評価し、研究で生かせます。
学卒の受験生も同じでしょう。特に教育学部以外の方だと、「どんな問題が出るのかと不安でしょうね。その場合は、以下の受験5箇条をお読み下さい。
受験5箇条
1.解答用紙に受験番号と名前を書いてください。
2.解答用紙の白紙は避け、何か書いてください。
3.ただし、解答用紙の「へのへのもへじ」は書かないでください。
4.面接において、進学の理由を聞かれた際、「武力革命によって日本政府を打倒する」とは言わないでください。
5.面接官が多少、失礼な物言いをしても、殴らないでください。
現職者の方が受験する場合、以上を守れれば合格すると私は思います。なお、現職者は筆記試験免除ですので、「4」、「5」を守ればOKです。
現職で受験を許された方の場合、都道府県段階で厳格な審査を受けております。我々が求めている臨床研究は、現場に密着した研究です。従って、我々が求めている院生像は、現場で求められているものと大きな違いがありません。従って、都道府県での判断と、我々の判断に矛盾が生じることはまずないと思われます。以上の5箇条を知って受験すれば、解答用紙や面接で、本来の自分自身を出せるのではないでしょうか?
大学卒の受験生の場合、都道府県段階の審査を受けているわけではありません。しかし、学卒の段階で教職大学院の重要性を気づいていることは評価出来ます。我々は「落とそう、落とそう」という気持ちは、爪のあかほどもありません。「受験生のよいところを見出し、入学して貰おう」という気持ちです。受験問題も、面接における問答も、その気持ちがベースになっています。リラックスして、普段の自分を出して下さいね。
大学院も2年間研究に集中できる大学(私の所属する上越教育大学)の他に、1年間は大学院で研究し、1年は現場学校での実践と平行しながら研究をすすめる大学(地元大学教育系学部)の2種類が存在しています。前者の場合、地元から離れているため大学付近の学生寮(またはアパート)で生活しなければならず、生活環境の激変は免れません。しかし、上記の大学には世帯寮も完備されています。さらに、子どもが小さいうちに違った地域で育てたいという、生活の変化自体を目的にして大学院に進学する院生も多いです。さらに、子宝に長年恵まれなかったが、大学院在学中に恵まれたという院生が、私の周りだけでも数人います。これも生活の変化の正の効果といえましょう。また、世帯院生も多い関係で、地域の小・中学校の児童・生徒に占める転校者の割合も多く、教師・在校生も転校生に慣れています。
上越での生活に関しては、大学のHPの「入学を希望されるかたへ」をご覧ください。