西川研究室に所属する現職院生には3つのタイプの方がいます。
第一は、『学び合い』を既に実践している方です。私と2年間議論することによって、本では学べない、その先にあるものを知ろうとする人です。いわゆる口伝です。
第二は、「一人も見捨てない」という西川研究室の目標にロマンを感じる人です。私の教師の原体験は定時制高校です。そこで多くの子どもをドロップアウトさせてしまいました。そのことがトラウマとなっています。それから逃れるために研究し続けた結果が『学び合い』です。私と同様に、忘れることの出来ない、救いきれなかった子どもがいる人です。
多くの方は学校現場で積み上げていたものを大学院で更に積み上げることを求めていると思います。でも、そうでない方もいます。それが第三のタイプの人です。つまり、西川研究室でなければ日本中のどの研究室でも学べないことを学ぼうとする人です。